名門の学生寮のゴタゴタ
7月26日(土)の新聞に、次のような記事が掲載された。 

 東北大が、仙台市にある学生寮「明善寮」の寮生(1・2年生)
 105人全員へ、9月末までに退去するよう通告した。

その理由は、寮内での過度な飲酒が目に余ったからということである。

たとえば、酒を飲んで夜中に騒いだり、窓から外に向かって嘔吐したりして、近所に迷惑を掛けることがしばしばあったとのこと。

また、2年生が未成年の1年生に強制的に酒を飲ませたり、ある学生は急性アルコール中毒になり救急車で病院に運ばれたりしている。

こうした行為に対し、大学側はこれまで何度も注意をしたが改善されないので、4月下旬に寮での飲酒を全面禁止したとのこと。

しかし、それ以降も寮内でビール缶が大量に見つかったため、今回の措置となった。

これに対し寮生は、「寮の方針だった禁酒を守っていた学生も多い。ひっくるめて処分するのは乱暴だ」 「(飲酒問題と)無関係の人や1年生は、このまま残してもらえるよう要望している」とのこと。

明善寮は北大の恵迪(けいてき)寮、東大の駒場寮、京大の吉田寮とともに「日本四大自治寮」と言われる名門寮である。それがこのような事態となった。

ところで、もう40年前のことになるが、わたしは同じ東北大の日就寮で学生生活を送った。だから、学生寮の実態を知っている。

学生寮には「コンパ」「バンカラ」の風習があり、1年生は上級生から「一気飲み」を強制される。

ただし、日就寮はそれほど強引ではなかった。1・2年生だけでなく院生までいて、良識的なところがあったからだろう。

ちなみに、わたしは酒が弱いので適当なところで済ませてもらった。その分、カッコがつかなかったが…。

さて、今回のことに関してわたしの意見。

まず学生には、時代錯誤とも言える風習(飲酒の強制)を改める機会にしてほしい。酒は楽しく飲むもの。世を語るための手段であることを忘れないでほしい。

また、近所の人に迷惑をかけることは一人の人間として恥ずべきこと。当然してはならない。社会性を身につける機会にしてほしい。

大学側には、お役所的発想をやめて柔軟に対応してほしい。酒を強制された上、退寮までさせられる1年生は二重の被害者である。

親の収入が少ないから、あるいは親に負担をかけたくないから入寮するのだから、その辺の事情を汲み取ってほしい。

ともあれ、学生側も大学側も良識をもって対応してほしい。学生寮で多くのことを学んだ者として強くそう思う。


なお、今回のことに関して、朝日新聞、読売新聞、産経新聞、そしてNHKの記事をネットで読んだが、それぞれ視点や踏み込み方が違っていて興味深かった。

そこで、一句。

マスコミと言っても記事は人が書き   (ひねのり)


【2014/07/27 12:47】 | 快想BOX | トラックバック(0) |


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